光あるところに影がある。これすなわち、 陰と陽の理なり。 そして……影の中にもまた陰と陽が存在する。 その陰の存在であるのが、 ……悪忍 世を影から支える忍びの中でも、 陰に属する者たちのことだ。 悪忍は大企業や政治家などから仕事を請け、 暗殺や破壊活動などの違法行為を厭わず 任務を遂行する。 同じ忍でも国家に 所属する善忍とは対極の存在である。 悪忍は負の存在だ、と言う者がいる。 しかし……善忍と悪忍。立場の他に 違いはあるのだろうか。 善忍ができないことを悪忍が行ない、 悪忍ができないことを善忍が行なう。 どちらも世界の動きを影から 支えていることに変わりはない。 「秘立蛇女子学園」 「悪は善よりも寛大である」という理念を掲げ、 悪忍のみを養成している学園だ。 修行は凄烈を極め、死傷者が出ることもある。 それでも学園から候補生の姿が消えることはない。 なぜなら、陽に背を向ける者は、影の中でしか 生きられないからだ。 これより始まる物語は、悪忍であることを選んだ 忍学生の戦いの軌跡である。 少女たちは、何を思い、何と戦ったのか。 悪を選んだ者たちが辿る紅蓮の道は、 果たしてどこに繋がっているのか。 それはまだ誰にもわからない。