女性向けゲームのブランド「オトメイト」より発売された恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼~新撰組奇譚~」のファンディスク。 2009年にPS2で発売され、2010年にはPSP、2011年にDSへと移植されている。 また、2010年に発売されたPS3版には本編と抱き合わせで収録されている。 文久三年十二月―父を探しに今日を訪れた雪村千鶴は、このとき彼らと出逢った。人々が恐れる人斬り集団「新撰組」。彼らの秘密に触れてしまったことで、千鶴の運命は変わる。 新撰組の屯所に軟禁され、殺伐とした環境の中で父の安否を心配するばかりの日々。今のところ、するに殺されることはなさそうだが、千鶴を監視する彼らの目は、決してやさしくはなかった。 彼らは悪い人間ではない。気さくに話しかけてくることもあれば、笑ってもくれる。・・・だが、彼らにとって、千鶴は仲間ではない。もし千鶴に存在価値がなくなれば、すぐに斬られるだろう。一寸前に向けてくれた笑顔など、何の保証にもならない―。 そんな思いを抱きながらの日々は、千鶴にとってはひどく辛いものであった。そんな日々が三か月ほど続いた、元治元年三月の或る日。 千鶴と隊士たちの間に、ごくささやかな転機が訪れる。 ―それが、彼女の随想のはじまり。